人質救出作戦でパレスチナ人死者274人に、ガザ各地で攻撃続く
6月9日、パレスチナ自治区ガザの保健省は、中部ヌセイラトでイスラエル軍が前日に人質4人を救出した作戦について、パレスチナ人死者が274人に上ったと発表した。写真は8日、イスラエル軍の攻撃を受けたヌセイラトの難民キャンプで撮影(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
パレスチナ自治区ガザの保健省は9日、中部ヌセイラトでイスラエル軍が前日に人質4人を救出した作戦について、パレスチナ人死者が274人に上ったと発表した。8日の発表では210人としていた。負傷者は698人。
ガザ当局の広報によると、死者のうち64人は子ども、57人は女性という。
また、イスラム組織ハマスの軍事部門は9日、この作戦で米国籍保持者1人を含む人質3人が死亡したと主張した。
一方、イスラエル軍は9日もガザ中部を攻撃したほか、南部ラファで戦車を前進させた。
医療関係者によると、中部ディール・バラフと近郊のブレイジ難民キャンプで住宅が空爆され、それぞれ3人が死亡。ヌセイラトとマガジの難民キャンプは戦車による砲撃を受けた。
イスラエル軍はブレイジとディール・バラフの東で作戦を継続しているとし、複数のパレスチナ人戦闘員を殺害し、武装組織のインフラを破壊したと述べた。
住民によると、ラファでは新たに2地区に戦車が前進した。ラファの東側全体を包囲するためとみられ、ハマスが率いる武装集団と衝突したという。
イスラエル軍はラファの一部地区を急襲し、トンネルの立て坑や迫撃砲など武器を多数発見したと述べた。
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