最新記事
米政治

インフレも戦争も「全部あいつのせい」...あまりに不人気のバイデンと「裁判無双」のトランプ、勝算はどちら?

2024年5月21日(火)12時40分
ベン・マティスリリー
バイデン大統領とドナルド・トランプ

最新世論調査では激戦5州でトランプが優勢 FROM LEFT: YURI GRIPASーABACA PRESSーREUTERS, BRIAN SNYDERーREUTERS

<トランプ前大統領の「ポルノ女優裁判」にネガティブキャンペーンを張るバイデン大統領だが、有権者がそっぽを向いている...。バイデンの勝算はあるのか?>

インフレもパレスチナ自治区ガザでの戦争も、悪いのは全部、バイデン米大統領のせい──。

ニューヨーク・タイムズ紙などが米大統領選の激戦州で行った最新世論調査で、有権者が抱く不満が浮かび上がった。その傾向は、特に若年層と非白人層の間で顕著だ。

共和党候補指名が確実視されるトランプ前大統領と、再選を狙う現職のバイデンの一騎打ちの場合、激戦6州のうち5州でバイデンが不利。無所属のロバート・ケネディJr.が加わった三つどもえでも、劣勢は変わらない。

確かに、バイデン陣営の資金は豊富だ。広告に巨額を投じて、ポルノ女優との不倫の隠蔽に絡む改ざん容疑で、トランプが有罪判決を受ける可能性をアピールしている。

だが民主党の楽観論の最大の理由が、ライバルがポルノと結び付いた罪で起訴されているから、というのはどう考えてもおかしい。

世論調査はある時点の動向を捉えたものにすぎないし、大統領選はまだ半年先。それまでに何が起きても不思議はないが......。

©2024 The Slate Group

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英、ロシアに全面停戦求める 黒海・エネルギー施設攻

ワールド

トランプ氏、ウォルツ補佐官を擁護 フーシ派攻撃の情

ビジネス

アップル、今年の世界開発者会議は6月9―13日に開

ビジネス

米国、輸出制限リストに70団体を追加 中国・イラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取締役会はマスクCEOを辞めさせろ」
  • 4
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 5
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 6
    トランプ批判で入国拒否も?...米空港で広がる「スマ…
  • 7
    「悪循環」中国の飲食店に大倒産時代が到来...デフレ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 10
    【クイズ】トランプ大統領の出身大学は?
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 10
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中