米ブラックストーン、1─3月期は増益 市場不安定も業績堅調

米大手投資会社ブラックストーンが17日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、分配可能利益が前年同期比11%増の14億1000万ドル(1株当たり1.09ドル)だった。LSEGがまとめたアナリスト予想の1株当たり1.05ドルを上回った。(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
[17日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーンが17日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、分配可能利益が前年同期比11%増の14億1000万ドル(1株当たり1.09ドル)だった。LSEGがまとめたアナリスト予想の1株当たり1.05ドルを上回った。
プライベートエクイティ(PE)とクレジット部門が寄与し、市場が不安定化する中でも業績が堅調に推移した。
トランプ米政権の関税措置などを巡って政策の不確実性が意識される中、オルタナティブ(代替)資産運用大手が取引需要を捉えている実態が示された。スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は「現在の環境を乗り切るための良好なポジションにある」と述べた。
第1・四半期の資金流入額は616億ドル余り。運用資産残高も10%増え、1兆1700億ドル規模となった。資金流入の約半分は、企業に債務ファイナンスオプションを幅広く提供するクレジットと保険部門に向けられた。PE部門も堅調で、分配可能利益は13%増だった。
トランプ大統領の支持者であるシュワルツマン氏は3月、関税が米製造業の生産能力を高める可能性があると述べていた。