最新記事
自然災害

「なんて恐ろしいんだ...」竜巻がホテルを直撃...命懸けで撮影された映像

Video Shows 'Insane' Moment Tornado Hits Oklahoma Hotel

2024年5月9日(木)18時20分
アンナ・スキナー
オクラホマ州・バートルズビルの竜巻、ホテルにいた2人が命がけで撮った映像 @rawsalerts-X

オクラホマ州・バートルズビルの竜巻、ホテルにいた2人が命がけで撮った映像 @rawsalerts-X

<ハンプトンイン前で竜巻を目撃し、ギリギリで屋内に避難した男性2人>

オクラホマ州のハンプトンインにいた男性2人が、自分たちのホテルが竜巻に直撃される瞬間を撮影した。

【動画】「なんて恐ろしいんだ...」竜巻がホテルを直撃...命懸けで撮影された映像

5月6日の夜、米国立気象局(NWS)はオクラホマ州バートルズビルに竜巻警報を出した。この日は早くから大荒れの天気が予想され、暴風雨や竜巻、グレープフルーツ大のひょうの恐れもあるとして、オクラホマとカンザスの両州で警戒レベルが最大に引き上げられた。

バートルズビルを竜巻が襲ったのは夜間、竜巻の到来が見えない最も危険な時間帯だった。

ハンプトンインにいた男性2人は避難せずにホテル前で竜巻の接近を見物し、すんでのところで屋内に駆け込んだ。

SNSアカウントのRaws Alertsは「竜巻警報が出ていた破壊的な大竜巻がハンプトンインを直撃した瞬間の衝撃映像。街に大きな被害 #Bartlesville | #Oklahoma」とX(旧Twitter)で伝えている。

「新しい映像に映っているのは、巨大な竜巻に襲われたハンプトンインの中にいた人が撮影した恐ろしい瞬間。街を通過する大型の激しい竜巻が確認され、国立気象局はオクラホマ州バートルズビルに竜巻警報を出していた。この影響で(複数の)建物や住宅が破壊され、1人が死亡した」

動画の中の男性2人は竜巻警報のサイレンが鳴り響く中、屋外に立っている。強風が荒れ狂う。今にも直撃されると気づいた瞬間から映像は混乱状態に陥り、2人は屋内に駆け込んで避難。ホテルデスクの後ろに2人が飛び込むと、竜巻が構内を突き抜けた。

「狂ってる」と1人が叫び、「今ど真ん中にいるぞ」ともう1人が応じた。

Raws Alertsによると、この竜巻で同ホテルの屋根が吹き飛ばされ、介護施設に落下した。けが人は報告されていない。

NWS予報士のバート・ハークは、今回の竜巻の規模については7日に被害の程度を調べてから判断すると本誌に語った。ただし接近する竜巻の撮影は思いとどまるよう忠告し、竜巻が到来する前に安全を確保するよう促している。

「竜巻だけでなく、大きなひょうでも死ぬことがある。危険が迫る前に安全な場所に避難するのが一番だ」(ハーク)

バートルズビルを襲った竜巻は、近郊のバーンズドールで大きな被害を発生させていた。

「バーンズドールの惨状を上空から見た映像。竜巻が住宅街を突き抜けて、少なくとも1人の死亡が確認された」。ウェザーチャンネルのレポーター、チャールズ・ピークはXでそう伝え、警察の照明が破壊された建物を照らし出す映像を投稿した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国が報復措置、対米関税125%に 引き上げでこれ

ワールド

ガザの医薬品が極端に不足、支援物資搬入阻止で=WH

ビジネス

中国、株式に売り越し上限設定 ヘッジファンドなど対

ビジネス

ステランティス世界出荷、第1四半期は前年比9%減の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた考古学者が「証拠」とみなす「見事な遺物」とは?
  • 4
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 5
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 8
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 9
    右にも左にもロシア機...米ステルス戦闘機コックピッ…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中