「スーパーホットロック」地熱エネルギーとは? 地球深部にあるクリーンエネルギー源の「可能性」
The Power Below
スーパーホットロック地熱エネルギーは、地下深くで400度以上に達した岩体にドリルでアクセスしてエネルギーを取り出す。
市場電力並みのコスト
CATFによれば、他のエネルギーの採掘方法に比べて利用する土地面積のカーボンフットプリント(CO2排出量)が小さい。また、化石燃料の燃焼に伴う窒素酸化物、二酸化硫黄、粒子状物質などの汚染物質の削減につながる。
CATFは世界全体の蓄熱量を基に、スーパーホットロック地熱エネルギーが「完全に商業化された場合の財政的・経済的可能性」も推定している。計算によると、例えばヨーロッパの資源量のわずか1%で2.1テラワットのエネルギーを供給でき、1万8000テラワット時の電力を生産できる。ベルリン規模の都市1400カ所の1年間の電力を賄える量だ。
「人が住む各大陸(南極大陸を除く)でそれぞれ数千テラワット時の発電も可能になる」と、CATFは述べている。「商業規模で実用化されれば、現在の市場電力価格とコスト競争力を持つだろう」
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら