米大学デモは外から来たパレスチナ過激派の仕業──NY当局が警告 証拠は示さず
New York City Warned of 'Radicalization' Infiltrating City
ニューヨーク市警は5月1日の記者会見で、コロンビア大学当局の要請を受けて前夜に行った突入作戦の詳細を発表した。
アダムズによれば、大学当局は抗議デモには「外部の扇動者たち」が関与しており、彼らが学生たちを「訓練」したと警察に伝え、支援を要請したという。
「コロンビア大学とニューヨーク市立大学シティーカレッジを合わせて、逮捕者はおよそ300人に上る」と、アダムズは発表した。「そのうち誰が本物の学生で、誰がそこにいるべきではない部外者か、現在確認中だ」
コロンビア大学の広報部門は4月30日にニューヨーク市警に出動を要請したことを発表した。1968年にベトナム戦争や人種差別に抗議する学生たちが立てこもった、学内の象徴的な建物である「ハミルトンホールが占拠され、荒らされ、封鎖されたとなれば、(警察を呼ぶ以外に)打つ手はなかった」というのだ。
学生組織「パレスチナの正義のために闘うコロンビア大学の学生たち」はX(旧ツィッター)の公式アカウントに動画を投稿し、警官隊はハミルトンホールにいた「学生たちにテーザー銃と催涙ガスを使った」と糾弾した。
【動画】大手メディアは報じなかったデモ隊排除の暴力(コロンビア大学)
「これが、コロンビア大学とニューヨーク市警が隠そうとした光景だ。だから彼らはその場にいた人間を全員、力づくで外に出したのだ」
逮捕者は全米で1000人超
ニューヨーク大学、シティーカレッジ、ファッション工科大学、ニュースクール大学など、ニューヨーク市内の他の大学でも、イスラエルのガザ攻撃に対し、学生たちが抗議活動を繰り広げている。
さらにエール大学、ハーバード大学、ノースウェスタン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校など、全米各地の大学でもパレスチナ支持の若者たちの怒りの声は高まる一方だ。
一部の大学は学生たちとの話し合いに応じたものの、コロンビア大以外にも複数の大学がここ2週間に警察の出動を要請。逮捕された学生は全米で1000人を超えた。