最新記事
航空機

「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

2024年4月22日(月)13時45分
マシュー・インペッリ
機体の一部が吹き飛んだ737MAX9型機

機体の一部が吹き飛んだ737MAX9型機 NTSB/GETTY IMAGES

<米上院の公聴会でボーイング社の「犯罪的な隠蔽工作」を証言した元製造責任者。ドアプラグを固定するボルトは紛失したのではなく、そもそも取り外されていた...>

米ボーイング社を内部告発した元製造責任者エド・ピアソンが4月17日、米上院の公聴会で同社の「犯罪的な隠蔽工作」を証言した。

ピアソンは、1月にアラスカ航空運航のボーイング737MAX9型機が、離陸直後にドアパネルが吹き飛んだ事故について語り、「ボーイングの首脳陣は真実を隠し、航空機の安全性について国民を欺き続けている」と述べた。

米運輸安全委員会(NTSB)は事故後、ドアプラグを固定するボルトが紛失していたと発表。ドアプラグは工場で修理するため取り外されていた。

ボーイングは調査に対し、この作業に関する記録が存在しないと回答したが、ピアソンは「記録はある。私が個人的にFBIに渡したので知っている」と爆弾発言した。

同社のもう1人の内部告発者であるエンジニアのサム・サレプールは、安全上の懸念から787型機の運航停止を要求。NBCニュースに対し「世界中の全機が注意を要する」と述べた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米関税政策は経済下押し、物価には上下両方向への影響

ワールド

ロシアが第二次大戦記念行事を宣伝に、ドイツが大使出

ビジネス

ECB金融政策の予測、AI活用で精度向上=DIW

ワールド

関税巡り日米初協議、トランプ氏も参加 為替議論せず
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 10
    金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 10
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中