ガザの食料危機悪化とUNRWA、イスラエルが支援妨害と非難
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は17日、ガザの食料危機が悪化していると警告した。写真は、2024年3月19日にガザ北部シャバリアで、無料の食料支援を受けるパレスチナの人々。(2024年 ロイター/Mahmoud Issa)
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は17日、ガザの食料危機が悪化していると警告した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザに対する支援物資搬入を妨害し、ガザにおけるUNRWAの活動停止を画策していると非難した。
ラザリニ氏は国連安全保障理事会に「現在、UNRWAの活動停止を狙った陰湿な作戦が実行されている。これは国際的な平和と安定に深刻な意味を持つ」と述べた。
UNRWAはガザやヨルダン川西岸、ヨルダン、シリア、レバノンにいる数百万人のパレスチナ人に教育や医療などの支援を行っている。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まった昨年以降、UNRWAは支援活動の中核とされている。
ラザリニ氏は「ガザ全体で、人的に作られた食糧危機が悪化している。北部では乳幼児が栄養失調や脱水症状で死亡し始めている。境界の向こうでは食品と清潔な水が搬入を待っているのに、それを届けて命を救う許可が下りない」と訴えた。
イスラエルは長らくUNRWAに不満を表しており、1月にはUNRWA職員十数人が昨年のハマスによるイスラエル奇襲に関与したと非難した。
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