北朝鮮サイバー部隊、AI活用しフェイク画像や文章を作成...世界中の選挙プロセスを不安定化させるリスク
電子選挙システムのサイバーセキュリティーにも注意が必要だ。最近も大統領府職員の個人的な電子メールアカウントがハッキング被害に遭った。今後、北朝鮮が選挙システムへの侵入を図ろうとする可能性はある。
実際、23年10月に国家情報院と中央選挙管理委員会が共同実施したサイバーセキュリティー評価では、有権者名簿の管理、開票、期日前投票システムなど同選管のサイバーセキュリティー・インフラに重大な脆弱性があることが判明した。
北朝鮮がこうした脆弱性を突いて選管のネットワークに侵入し、有権者の情報を操作して選挙結果に影響を与える恐れがあると、国家情報院は警告した。
デジタル空間は既に重要な意味を持つ戦場だ。北朝鮮は政治的安定と民主主義に対する国民の信頼を低下させるためのサイバー攻撃や偽情報戦術にたけている。
韓国でサイバー攻撃と情報工作が成功すれば、他の民主主義国に対する同種の作戦の手本となり、世界中で選挙プロセスを不安定化させかねない。韓国の取り組みは自国だけでなく、世界の民主主義を守る役にも立つはずだ。
From thediplomat.com
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