世界秩序「一段と不安定」、大国間競争や地域紛争で=米情報機関
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3月11日、米情報機関は、世界の脅威に関する年次報告書を公表し、大国間の競争や地域紛争などで緊張が高まる中、米国は「一段と不安定な世界秩序」に直面していると指摘した。写真は米国旗。ニューヨークで7日撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)
米情報機関は11日、世界の脅威に関する年次報告書を公表し、大国間の競争や地域紛争などで緊張が高まる中、米国は「一段と不安定な世界秩序」に直面していると指摘した。
中国やロシア、イランなどのほか、能力を高めた非国家主体が国際秩序の長年のルールやその中での米国の優位性に挑戦していると指摘した。
中国については、ウクライナ侵攻を続けるロシアの産業基盤を支えることで経済・安全保障上の支援を提供しているとした。紛争開始後に中ロ間の貿易は拡大し、軍事利用可能な製品の中国からの輸出は2022年以降3倍以上に増加したという。
中国がテクノロジーを使って今年の米大統領選に干渉しようとする可能性があるとも警告した。
ヘインズ国家情報長官は上院情報委員会での証言で、ウクライナへの追加軍事支援を承認するよう議会に求め、米国の追加支援なしにウクライナがロシアから奪還した領土を維持できるとは考えにくいと述べた。
バーンズ中央情報局(CIA)長官も、ウクライナへの支援継続が台湾や南シナ海を巡る敵対的行動について中国にメッセージを送ることになるとした。
ヘインズ氏はまた、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が世界の不安定化を拡大する可能性があると懸念を示した。
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