ウクライナ、ロシアとの交渉促すローマ教皇の発言に反発
3月10日、ウクライナ当局は、ローマ教皇フランシスコがロシアと戦争終結を交渉するよう呼びかけたことに反発した。ゼレンスキー大統領は教皇による「事実上の仲介」とし、クレバ外相はロシアに決して屈服しないと強調した。写真は8日、バフムト近郊で撮影したウクライナ兵(2024年 ロイター/Oleksandr Ratushniak)
ウクライナ当局は10日、ローマ教皇フランシスコがロシアと戦争終結を交渉するよう呼びかけたことに反発した。ゼレンスキー大統領は教皇による「事実上の仲介」とし、クレバ外相はロシアに決して屈服しないと強調した。
教皇は紛争の当事者にとって事態が悪い方向に進んでいる時は「白旗の勇気」を見せて交渉するべきだと訴えた。
ゼレンスキー氏は定例のビデオ演説で、教皇に直接言及せずに「生きたい人と滅ぼしたい人の事実上の仲介」がどこかで行われていると語った。
クレバ外相はX(旧ツイッター)への投稿で、影響力のある人物はいかなる紛争でも「当事者に同等な立場での『交渉』を促すのではなく善の側に立つものだ」と指摘。「われわれの国旗は黄色と青だ」と英語で記し「他のいかなる旗も掲げることはない」と強調した。
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