最新記事
アメリカ大統領選挙

もしメラニアが再びファーストレディーになったら!?あくまで沈黙を続けるステルス作戦の行方

WHERE’S MELANIA?

2024年3月7日(木)16時23分
シャノン・パワー
あくまで沈黙、メラニアのステルス作戦

今回は夫婦のツーショットも数えるほど JONATHAN ERNSTーREUTERS

<「騒がれたくない、でも忘れられたくない」再選を目指すトランプの妻メラニアの悩みを元友人で側近が明かす。本誌「もしトラ」特集より>

前大統領夫人がホワイトハウスに戻ってきても、前回とは違うだろう。メラニア・トランプの元友人で側近だったステファニー・ウィンストン・ウォルコフはそう語る。

2020年に著書『メラニアと私』を出版したウィンストン・ウォルコフはポッドキャストの「メイダスタッチ」で、メラニアはファーストレディーになることを「そもそも望んでいなかった」と語った。

息子のバロンがこの春で18歳になれば、彼女は「はるかに多くの自由」を手にする。

そして、メラニアが隣にいてもいなくても、トランプの女性に対する態度にも政治にも「何も影響はない」。

「言葉を並べるのは簡単だし、メラニアはそういう人だ。彼女が自立について語り、品格について語ったところで、むなしい言葉に何も意味はない」。

メラニアが再びファーストレディーになることは「私たちの国にとって最大の悲劇だ。彼女に再び舞台を与えても、前向きなことは何も起こらない。論争が増えるだけだ」。

前大統領夫人は3年前にホワイトハウスを去って以来、公の場にほとんど姿を現していない。

スポットライトを避けているのは「意図的」で、「何も言わなければ何も報道されない。インタビューに応じなければ、誰も何も言うことはない」。

一方で、メラニアは「世の中に忘れられないように」自分の居場所に関する臆測を利用しているとも、ウィンストン・ウォルコフは批判する。

彼女は昨年12月、X(旧ツイッター)に次のように投稿している。

「メラニア・トランプがかつての自分の役割を真剣に受け止めていたなら、自分がいない理由を『事実に基づいて』国民に説明するだろう。でも、彼女はそうしなければメディアがさらに詮索することを知っていて、それを利用して自分の存在感を保ち、世間の臆測に快感を覚えている」

世界の多くの人々と同じようにメラニアも、トランプ再選の可能性に胸がざわついていることだろう。

<本誌2024年3月12日号掲載>

20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中