米司法省が起訴した日本人の罪状「兵器級の核物質と致死性の麻薬をミャンマーから...」
おとり捜査官と対面した際の海老沢剛被告(2021年) U.S. MAGISTRATE JUDGEーSOUTHERN DISTRICT OF NEW YORKーHANDOUTーREUTERS
<被告は「ヤクザの幹部」。無罪を主張しているが、有罪になれば終身刑の可能性が>
米司法省は2月21日、核物質の密輸出を共謀したとして、日本国籍の海老沢剛被告(60)を起訴したと発表した。同被告は「国際組織犯罪シンジケートであるヤクザの幹部」で、ウランや兵器級プルトニウムを含む核物質をミャンマーから密輸出したという。
海老沢被告は、2022年4月に国際麻薬取引と銃器犯罪の容疑で起訴され、無罪を主張している。
マシュー・オルセン司法次官補は「被告は兵器級の核物質と致死性の麻薬をミャンマーから売却し、武装勢力のために兵器を購入した共謀の罪に問われている」と説明し、「試みが成功していたらどのような結果になったか想像すると背筋が凍る」と述べた。
検察当局によれば、被告は麻薬や武器の密売人を装った米麻薬取締局(DEA)のおとり捜査官に「タイで核物質のサンプルを見せた」という。
海老沢被告は今回、核物質密輸の共謀など7つの罪で起訴され、有罪になれば終身刑が科される可能性がある。