ウクライナの「新戦場」はなぜスーダンなのか...「ロシアの怪しい動き」はアフリカでも
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ウクライナ軍がワグネルの傭兵(左)を尋問 A SCREENSHOT FROM VIDEO OF KYIV POST
<ロシアが民間軍事会社ワグネルを使ってスーダンの即応支援部隊(RSF)を支援。ウクライナと国連軍は連携を強めるが...>
昨年4月以来、国軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)の衝突が続くスーダン。ロシアが民間軍事会社ワグネルを使いRSFを支援するなか、ロシアの国外での資金獲得を阻止したいウクライナは国軍との連携を強めている。
この数カ月間、スーダン国内でのウクライナ軍の活動を伝える映像がたびたび報じられてきた。2月5日には、ウクライナの英字紙キーウ・ポストが情報当局から独占入手した動画を公開。
ウクライナ軍特殊部隊がスーダン人兵士2人とロシア人兵士を拘束して尋問する様子が映っており、ロシア人兵士は「スーダン政府を倒す」目的で中央アフリカ共和国経由で入国した約100人のワグネル傭兵の1人だと告白している。
先月末にはウクライナ軍のドローンがロシア人傭兵とRSF戦闘員を殺害する動画も公開された。アフリカでの両国の衝突は、人道危機が深刻化するスーダン情勢を一段と不安定にさせる要因にもなっている。