アフリカでも...ウクライナのドローンが、スーダンでロシア傭兵の車両3台を爆撃 黒煙上がる「記録映像」が公開
Ukrainian Drones Shown Hunting Russian Mercenaries in Africa
ドローンを操作するウクライナ兵(2023年3月8日、ドネツク州チャシフ・ヤル近郊) Stringer-REUTERS
<ウクライナ英字紙「キーウ・ポスト」が入手した、スーダンで撮影されたとみられる動画を公開>
ウクライナ軍は、アフリカのスーダンでロシアの傭兵を攻撃する作戦を数カ月にわたって実施しており、その武器にドローン(無人機)を使用していることを示す新たな映像が公開された。
【動画】ウクライナのドローン、スーダンでロシア傭兵の車両3台を爆破
キーウ・ポスト紙が先月30日に公開した1分ほどの動画は、ウクライナの特殊部隊にいる情報提供者から得たものだという。映像はスーダン国内でここ数週間のうちに撮影されたもので、具体的な撮影場所は明かされていないが、ウクライナのドローンがロシア傭兵の異なる3台の車両をそれぞれ別の攻撃で仕留める様子を映したものだと同紙は述べている。
特殊部隊に所属しているとされる情報提供者は同紙に対し、「スーダンにおけるロシアの傭兵と現地テロリストのパートナーたちを排除する取り組みは、ウクライナの特殊部隊によるものである可能性が高い」と話した。
ウクライナはスーダンでの攻撃を認めていないが、キーウ・ポストの報道によれば、ウクライナ軍は数カ月前からスーダンで活動しているという。本誌はロシア外務省とウクライナ外務省、およびスーダンの関係当局に電子メールでコメントを求めている。
キーウ・ポストはウクライナの安全保障・国防分野の情報筋の話を引用し、「この動画に映っているのはおそらくウクライナ国防省情報総局の特殊部隊の仕事だ」と伝えている。同人物によると、スーダンにいる民間軍事会社ワグネルの残党のほか、「現地のテロリストとロシアの特殊部隊」を「一掃」するための作戦が進行中だという。
2023年9月には、CNNの取材により、スーダンの首都近くで起きた一連のドローン攻撃と地上作戦の背後にウクライナの特殊部隊がいる公算が大きいことが明らかになった。この攻撃の標的になったスーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は、ワグネルの支援を受けているとみられている。
米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は2023年9月の分析のなかで、さまざまな情報筋が主張していることとして、故エフゲニー・プリゴジンの率いていたワグネルが、リビアを通じて、民政移管をめぐって争うスーダンの準軍事組織とその指導者モハメド・ハムダン・ダガロに軍事支援や装備を提供していると述べた。
「国際的な観測筋によれば、スーダンにおけるワグネルの主要な目的は、アフリカ3位の生産量を誇るスーダンの金をロシア政府が妨害なく利用できるようにすること、ウクライナでの戦争の資金を得ること、民政を回復することによってのみ可能となるポートスーダンへの海軍基地の建設にあるとされる」
(翻訳:ガリレオ)
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