ガザ市民、4分の1が飢饉寸前 支援物資搬入に大きな障害
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国連人道問題調整事務所(OCHA)のラメシュ・ラジャシンハム調停局長は27日に開かれた国連安全保障理事会で、パレスチナ自治区ガザの人口の4分の1に相当する少なくとも57万6000人が飢餓一歩手前の状態にあると懸念を示した。写真はラファのテントキャンプで同日、食料の提供を待つ避難民(2024年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)
国連人道問題調整事務所(OCHA)のラメシュ・ラジャシンハム調停局長は27日に開かれた国連安全保障理事会で、パレスチナ自治区ガザの人口の4分の1に相当する少なくとも57万6000人が飢餓一歩手前の状態にあると懸念を示した。
国連と支援団体は「ガザに最低限の物資を届けるだけでも大きな障害」に直面しているとし、 検問所閉鎖や移動・通信の制限、破壊された道路や不発弾などを挙げた。
一方、イスラエルのジョナサン・ミラー国連常任副代表は、同国はガザの人道状況改善に全力を尽くしていると強調し、援助規模とペースに関する制限は国連やその他機関の能力次第だと指摘した。
「イスラエルはその方針を明確にしている。改めて言うが、ガザ市民に送ることができる人道支援の規模に制限はない」と述べた。
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