南太平洋のツバルで総選挙、親台湾派首相が落選 新首相近く選出
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南太平洋の島国ツバルで総選挙(定数16)が行われ、親台湾派のナタノ首相が落選した。選挙管理当局が27日に結果を発表した。写真はツバルのフナフティで22日、総選挙の準備のために投票箱を運ぶ人たち。提供写真(2024年 ロイター/Tuvalu Election Office)
南太平洋の島国ツバルで総選挙(定数16)が行われ、親台湾派のナタノ首相が落選した。選挙管理当局が27日に結果を発表した。同国は台湾と外交関係を持つ太平洋に残る3カ国の一つ。
ナタノ氏は台湾との関係維持を約束していた。同氏のコメントは得られていない。
別の首相候補で、外交関係の見直しを公言しているセベ・パエニウ氏は無投票で当選。首相選出を目指し、当選した議員間で連合すると述べた。ツバルには政党がない。
もう一人の首相候補、エネレ・ソポアガ氏も議席を維持。同氏は台湾支持を表明しているが、オーストラリアとの安全保障協定の破棄を望んでいる。
台湾外交部(外務省)は、当選者の大半が「両国友好の維持を支持している」とし、選挙後の動向に注意を払いつつ、新たに選出されたツバル議員との協力を引き続き深めていくと表明した。
ツバル選管によると、新議員は近く首相選出の投票を行う見通し。
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