トランプ連勝、ヘイリーを「詐欺師」...ヘイリー「まだ終わっていない」ニューハンプシャー州共和党予備選
1月23日、エジソン・リサーチの予想によると、米大統領選に向けた共和党候補指名争い第2戦の東部ニューハンプシャー州予備選は、トランプ前大統領が勝利した。ニューハンプシャー州のロンドンデリーで撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
エジソン・リサーチの予想によると、米大統領選に向けた共和党候補指名争い第2戦の東部ニューハンプシャー州予備選は、トランプ前大統領が勝利した。党内での優勢をさらに強め、本選で民主党のバイデン大統領と対決する可能性が高まった。
ただ、共和党内でトランプ氏の唯一の対抗馬であるヘイリー元国連大使は、トランプ氏を祝福しながら「レースはまだ終わっていない」と支持者らに語り、選挙戦を続ける意向を表明。トランプ氏に討論会に臨むよう求めた。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で、ヘイリー氏は妄想的だなどと述べた。
支持者への演説ではヘイリー氏を「詐欺師」と呼び「まるで自分が勝ったようなスピーチをしている。(実際には)敗れ、とてもひどい夜だった」とやゆした。
ヘイリー氏はニューハンプシャー州の無党派層の支持を得て逆転勝利する可能性に期待していた。
トランプ氏は8日前に初戦のアイオワ州党員集会で過去最大の差を付けて勝利。アイオワとニューハンプシャーが初戦場としての地位を固めた1976年以降で両州を制した初の共和党候補となった。
エジソン・リサーチによると、90%を集計した時点で、得票率はトランプ氏が54.6%、ヘイリー氏は43.2%となっている。
最終的な結果はまだ不明だが、党内ではヘイリー氏に撤退を求める声が高まりそうだ。
次の予備選は2月24日にサウスカロライナ州で行われる。ヘイリー氏の出身地で知事を2期務めた地元だが、世論調査ではトランプ氏が大きくリードしている。
ヘイリー氏の陣営は23日付のメモで、予備選・党員集会が集中する3月初旬のスーパーチューズデーまで選挙戦を継続すると表明した。
バイデン氏の選挙対策本部長を務めるジュリー・チャベス・ロドリゲス氏は声明を発表し、「今夜の結果によりトランプ氏は共和党候補指名をほぼ確実にした。選挙を否定する反自由主義のMAGA運動が共和党の乗っ取りを完了したことが確認された」と指摘した。トランプ氏は「Make America Great Again(MAGA、アメリカを再び偉大に)」をスローガンに掲げている。
トランプ氏はニューハンプシャー州で勝利を収めたものの、エジソン・リサーチの出口調査では予備選に参加した有権者の約44%が、トランプ氏が裁判で有罪判決を受けた場合は大統領にふさわしくないと回答するなど不安を残した。
その一方で4分の3近くが経済は「悪い」または「良くない」と答え、バイデン氏にも警告サインがともっている。
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