最新記事
事件

激怒した乗客が「猛ダッシュ」でパイロットに殴りかかる衝撃映像...あまりの遅延で機内はカオスに

2024年1月19日(金)13時20分
クロエ・メイヤー
機内

(写真はイメージです) Matej Kastelic-Shutterstock

<黄色いパーカーの男が通路を突進し、機内は一時騒然>

飛行機の遅延に怒った乗客の一人が、機内でアナウンスするパイロットに殴りかかる瞬間を捉えた映像がネット上で拡散されている。この事件は14日、インドのインディラ・ガンディー国際空港(ニューデリー)からゴアに向かうインディゴ航空6E2175便の機内で発生した。

【動画】遅延を伝えるパイロットに猛ダッシュで殴りかかる男

近年、乗務員への暴力や乗客同士のトラブルが増加しており、他の乗客が撮影したそういった映像が頻繁にネット上に共有されるようになった。米連邦航空局(FAA)によると、2021年以降、航空会社が直面するこの種の問題は急速に増加しているという。ある研究では、機内で乗客が不適切な行動をとるようになった主な原因は飲酒にあるとしている。

Breaking Aviation News & VideosのX(旧ツイッター)アカウントに投稿されたビデオは、副操縦士が客室の前方でアナウンスしている場面を乗客が撮影したものだ。これは元々遅延していた出発が、さらに遅れると説明された直後の様子だと伝えられている。(編集部注:この時すでに13時間にわたって遅延。インドの首都はこの日、濃霧に見舞われて飛行機の離着陸はおろか、地上の道路や鉄道での移動もほとんどままならない状況だったという)

機内はすでに騒々しく、「嘘だ」という声も。苦情を聞くためかアナウンスを中断していると、黄色いパーカーを着た男が副操縦士を目がけて突進し殴りかかった。その瞬間、機内は悲鳴に包まれる。近くにいた客室乗務員らはさらなる攻撃を防ぐためにトロリーで行く手を阻み、別の乗客が男を説得してその場から引き離した。

デリー警察は現在この事件を捜査しており、同航空は容疑者を「搭乗禁止リスト」に加える予定だと報じられている。

20250401issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月1日号(3月25日発売)は「まだ世界が知らない 小さなSDGs」特集。トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 10
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中