軍事的緊張が高まる中、イスラエルがレバノン南部攻撃、ヒズボラ司令官を殺害か
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イスラエルは北隣のレバノン南部に対する攻撃を実施し、親イラン組織ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する司令官を殺害した。ヒズボラの活動に詳しい治安関係筋がロイターに対し明らかにした。写真は1月8日、レバノンのヒズボラを標的に実施した攻撃としてイスラエル軍が公表した映像から撮った静止画(2024年 ロイター/Israel Defense Forces/Handout via REUTERS)
イスラエルは北隣のレバノン南部に対する攻撃を実施し、親イラン組織ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する司令官を殺害した。ヒズボラの活動に詳しい関係筋がロイターに対し明らかにした。
死亡したのはラドワン部隊の副官を務めていたウィサム・タウィル司令官。イスラエルとの国境から約6キロ離れた地点にある集落で、乗っていた車両が攻撃され死亡した。この攻撃でヒズボラ戦闘員1人も死亡した。
この件に関してイスラエルは今のところコメントしていない。
レバノンの情報筋によると、タウィル氏はイスラエルとの紛争で死亡したヒズボラ関係者の間でも最も地位が高い人物の1人。
パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとイスラエルが戦闘を開始して以降、イスラエル軍とヒズボラは主に国境付近で交戦を続けてきた。これまでにラドワン部隊のメンバーを含めヒズボラの戦闘員130人以上が死亡している。
先週にレバノンの首都ベイルート郊外のヒズボラが支配する地域でハマス幹部サレハ・アルーリ氏が無人機(ドローン)攻撃で殺害されたことを受けて軍事的緊張がさらに高まり、ヒズボラは6日、イスラエルに62発のロケット弾を発射したと発表。アルーリ氏殺害への最初の対応だとした。
ヒズボラの副指導者ナイム・カッセム氏は7日、全面戦争を開始することは望んでいないが「イスラエルがわれわれに全面戦争を仕掛けるのならば、われわれはためらうことなく、全力で応じる」と表明した。
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