NASAのアルテミス計画、有人月面着陸を26年に延期 開発難航
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米航空宇宙局(NASA)は9日、国際月探査「アルテミス計画」を遅らせ、飛行士の月面着陸は従来計画の2025年末から26年9月に先送りすると発表した。昨年4月に行われたNASAのイベントで撮影(2024年 ロイター/Go Nakamura) Joey Roulette
米航空宇宙局(NASA)は9日、国際月探査「アルテミス計画」を遅らせ、飛行士の月面着陸は従来計画の2025年末から26年9月に先送りすると発表した。計画に関わる企業による開発が難航しているため。
NASAのビル・ネルソン局長は「アルテミスのチームに、こうした課題に取り組むより多くの時間を与えるため」に計画を延期したと説明した。
月面着陸の「アルテミス3」に先立ち、飛行士4人を乗せて月周回飛行を行う「アルテミス2」の日程も約1年遅らせて2025年9月とした。
アルテミス計画は米ロッキード・マーチンの有人宇宙船「オリオン」を打ち上げ、宇宙で米スペースXの月着陸船「スターシップ」に飛行士が移動して月に着陸した後、地球に戻ってくるもの。しかしロッキードとスペースXの双方で、克服すべき開発上の課題が多く残っているという。
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