イスラエル軍、1日の死者最多24人...ガザの病院封鎖し攻撃、赤新月社「救急車派遣できない」
1月23日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでの激しい戦闘により24時間で24人の兵士が死亡したと発表した。写真は22日、イスラエルとガザの境界線付近で撮影(2024年 ロイター/Amir Cohen)
イスラエル軍は23日、パレスチナ自治区ガザでの激しい戦闘により24時間で24人の兵士が死亡したと発表した。1日の死者数としてはガザでの戦闘開始以来最多となった。
ハガリ報道官は部隊を警護していた戦車にロケット弾が命中し、兵士21人が死亡したと説明した。またイスラエル軍が建物を破壊するために仕掛けた爆発物が爆発し、兵士が下敷きになったという。
「事件の詳細と爆発の理由を調査中だ」と記者会見で述べた。
ネタニヤフ首相は、イスラエルはこの戦争で最も困難な日々のうちの1日を経験したと表明。「英雄たちの名において、われわれの生存のために絶対的勝利まで戦いをやめない」と述べた。
<「テロリスト数十人」を殺害>
イスラエル軍は一方で、過去24時間にガザで「テロリスト数十人」を殺害したとも発表。イスラム組織ハマスの残存拠点であるハンユニスを包囲したという。
ガザ地区の住民によると、イスラエル軍は22日以降、ハンユニスの複数の病院を封鎖し襲撃。救助隊が死傷者に近づけない状態という。
パレスチナ当局者は、イスラエル軍がハンユニスの病院の職員を拘束していると表明。ハンユニスで病院を運営するパレスチナ赤新月社は、病院内にある本部が戦車による砲撃を受けたとし、イスラエル軍がドローン攻撃を仕掛けているため、ハンユニス全域で救急車を派遣できない状態だと述べた。
イスラエルはハマスの戦闘員が病院内に潜伏しており、病院は正当な攻撃目標だと主張しているが、病院の職員やハマスはイスラエルの主張を否定している。
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