ロケット砲と迎撃ミサイルが飛び交うなかを旅客機が着陸する恐怖動画
Video Shows Israeli Passenger Plane Land Amid Rocket Fire
ガザ地区から飛んでくるロケット砲を迎撃するイスラエルのアイアンドーム(10月8日、イスラエルのアシュケロンより)REUTERS/Amir Cohen
<ガザ地区から飛んでくるロケット砲の束をイスラエルの防空システム、アイアンドームのミサイルが次々撃ち落とす。その危険な空に一機の旅客機が迷い込んだら?>
イスラエルで、ロケット弾が次々と飛来する中で着陸する旅客機の動画がインターネットで話題になっている。
撮影されたのは12月8日夕方、テルアビブのベングリオン空港。テルアビブはイスラエルではエルサレムに次いで人口の多い都市だ。映っているのはイスラエルのアルキア航空の便で、イスラエル南端のリゾート地、エイラートから到着したところだった。
旅客機はイスラム組織ハマスのものとされるロケット弾の嵐とそれを迎撃するイスラエルの防空システム「アイアンドーム」ミサイルの十字砲火のなかを下降していく。
「昨夜、ガザから飛んでくるロケット弾をアイアンドームが迎撃している最中のイスラエルに航空機が着陸するところ」として、イスラエルのN12ニュースがX(旧ツイッター)に投稿した。
旅客機はミサイルを避けられない
本誌はアルキア航空とイスラエル軍に電子メールでコメントを求めたが回答は得られていない。
10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けた後、イスラエル軍は報復としてガザに空爆と地上侵攻を行って戦闘が続いている。
タイムズ・オブ・イスラエルによれば、アルキア航空機が危険な着陸を強行した日は、レホボトやバートヤムといったテルアビブ以外の都市に対しても、ロケット弾攻撃が行われていた。街では住民に避難を呼びかけるサイレンが鳴り響いていたという。
イスラエル空軍のエイタン・ベンエリヤフ司令官は9日、N12ニュースに対し、戦闘機よりスピードも機動性も劣る旅客機には、ミサイルを避けることはできないと語った。旅客機のパイロットはミサイルより高いところを飛び、燃料の残量と相談しながら別の着陸場所を探すべきだと語った。
「リスクはあるが、その方がまだましだろう」とベンエリヤフは述べた。