ウクライナ、パレスチナ、今度はガイアナ。第3の領土紛争が勃発、南米で緊張高まる
ベネズエラのマドゥロ大統領が国民投票を実施 LEONARDO FERNANDEZ VILORIAーREUTERS
<ベネズエラが隣国の領土獲得を宣言。米軍が軍事介入するか>
今度は南米で領土紛争が勃発した。ベネズエラが隣国ガイアナの領土獲得を宣言し、米軍も介入を辞さない姿勢を示している。
発端は12月3日、ガイアナのエセキボ地域の領有についてベネズエラが国民投票を実施し、圧倒的多数の賛成を得たこと。
小国ガイアナの国土の3分の2以上を占め、石油資源が豊富な同地域の領有については両国の間で長年対立が続いていた。1899年には国際仲裁裁定が当時英領だったガイアナの領土と認めたが、ベネズエラはこの裁定を否定し、マドゥロ大統領が今回、国民投票に踏み切った。
ガイアナのアリ大統領は国際司法裁判所に投票差し止めを求めて反発していたが、投票結果を受け、同国の存続に関わる脅威だと批判している。
エセキボ領有に向けた動きには、ロシアによるクリミア併合とウクライナ侵攻や、現在の中東における領土紛争が重なる。
アメリカの介入が注目されるなか、米軍は12月7日、ガイアナへの協力を表明した。
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