米中首脳会談、軍同士の対話再開などで合意 習近平「台湾への数年以内の軍事行動はない」
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は15日、カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で会談した。(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)
米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席は15日、1年ぶりとなる対面での会談を行い、軍同士の対話再開と薬物対策の協力で合意した。
会談はサンフランシスコ郊外で約4時間にわたり、両国関係の緊張につながっている課題について話し合った。
中国側によると、両首脳は2022年8月に当時のペロシ米下院議長が台湾を訪問した後に途絶えていた軍同士の接触を再開することで合意した。
米高官によると、バイデン氏は両国の軍事対話を制度化するよう要請し、オースティン米国防長官は中国の国防相が任命されれば会談する。
また、米側の発表によると、両首脳は米国で薬物過剰摂取問題の主な原因となっている医療用麻薬フェンタニルの供給源への対処について協力することで合意した。
米高官は記者団に対し、合意により中国はフェンタニルの前駆物質を製造する特定の化学企業を取り締まることになると語った。
同高官によると、習氏は数年内の台湾に対する軍事行動を計画していないと述べ、バイデン氏を安心させようと努めたが、武力を行使する可能性のある条件に言及。バイデン氏は台湾の選挙手続きを尊重するよう求めたという。
バイデン氏は、サンフランシスコの南約48キロに位置し、カントリーハウスと庭園がある「ファイロリ」邸で習氏を迎えた。
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