エルサレムのバス停でパレスチナ人が銃乱射、3人死亡 ハマスがメンバーと確認
イスラエルの警察によると、エルサレムで30日朝のラッシュアワーの時間帯にパレスチナ武装勢力がバス停に発砲し、少なくとも2人が死亡、8人が負傷した。写真は30日、エルサレムで撮影(2023年 ロイター/Ronen Zvulun)
イスラエルの警察によると、エルサレムで30日朝のラッシュアワーの時間帯に2人のパレスチナ人がバス停付近で発砲し、少なくとも3人が死亡、8人が負傷した。イスラム組織ハマスは2人がメンバーだと確認した。
イスラエル警察によると、発砲したのは東エルサレムの出身者で現場で射殺されたという。「テロリスト2人が銃器で武装した車両で現場に乗り付け、バス停にいた民間人に発砲した」と説明した。
イスラエルのチャンネル12テレビが放映した防犯カメラの映像には、混雑したバス停のそばに白い車が止まった後、2人の男が出てきて銃を構え、人々が散り散りになる中、群衆に向かって走る姿が映っている。
ハマスは、発砲した2人がハマスのメンバーだと確認。ガザでのイスラエル軍の攻撃や、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人への扱いを挙げて「占領軍による前代未聞の犯罪への当然の反応だ」と述べた。
「戦争管理内閣」のメンバーであるガンツ前国防相は短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に「この攻撃は市民を脅かす殺人テロに対して強さと決意をもって戦い続けるというわれわれのコミットメントをさらに後押しするものだ」と投稿した。
テルアビブを訪れていたブリンケン米国務長官は、今回の銃撃は「イスラエルとイスラエル人が日々直面しているテロの脅威」を思い起こさせるものだと述べるとともに、犠牲者に哀悼の意を示した。
イスラエル軍によると、ヨルダン川西岸の検問所に自動車が突っ込み、兵士2人が負傷した。これに関し、パレスチナ側のコメントはない。