イスラエル軍、ガザ地区最大のシファ病院を包囲 電力不足で新生児3人含む死者32人
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザの主要病院であるシファ病院の門に到達し、同院を包囲した。8日撮影(2023年 ロイター/Doaa Rouqa)
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザの主要病院であるシファ病院の門に到達し、同院を包囲した。同病院内にいるガザ保健省のアシュラフ・アル・キドラ報道官によると、この包囲と電力不足により、この3日間で32人の患者が死亡した。うち3人が新生児だった。
少なくとも650人の患者が病院内に残っている。イスラエルはガザを実効支配するイスラム組織ハマスが病院の地下に司令部を構え、患者を盾にしているというが、ハマス側はこれを否定している。
病院の外科医、アーメド・エル・モカララティ医師は電話で「戦車が病院の前におり、完全に封鎖されている。ここは完全に民間人の領域であり、あるのは医療施設だけ、いるのは入院患者と医師、その他病院に滞在している民間人だけだ」と語った。
イスラエル地上軍は10月下旬にガザに侵攻し、瞬く間にガザ市を包囲。戦闘はガザ最大病院であるシファ病院周辺に集中している。
キドラ報道官は、イスラエル軍の戦車が病院の門の前に駐留しているほか、イスラエル軍の狙撃兵や無人偵察機が病院内に向かって発砲し、医療従事者や患者の移動が不可能になっているとした。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら