米、イスラエルにガザ地上侵攻控えるよう助言「人質を段階的に救出することが優先事項」
米国はイスラエルに対し、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上侵攻を控えるよう助言しているほか、ハマスとの仲介役であるカタールにもその協議の内容を通知している。ガザとの境界で22日撮影(2023年 ロイター/Violeta Santos Moura)
米国はイスラエルに対し、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上侵攻を控えるよう助言しているほか、ハマスとの仲介役であるカタールにもその協議の内容を通知している。複数の関係者が述べた。
米政府高官は、カタール政府がハマスとの仲介役を担っていることを考慮し、人質に関する交渉が続けられる中、カタール政府高官にイスラエルへの助言を伝え、最新の情報を得られるようにしていると指摘。「現時点では、完全な緊張緩和に向けた明確なロードマップや一連の流れはない。人質を段階的に救出することが優先事項だ」と述べた。
関係者によると、欧州各国政府も人質解放に関する交渉の場を与えるため、イスラエルに対し地上侵攻を控えるよう提案しているという。
また、人質解放交渉とともに、イスラエルに侵攻を控えるよう助言することで、ガザに人道支援を届ける時間を増やすこともできるとした。