複数のドローンがロシア西部「ミサイル工場」を攻撃、その閃光と爆音を捉えた映像
ドローンを飛ばすウクライナ兵(8月4日、ザポリッジャ州) REUTERS/Stringer
<ロシア側は「撃墜した」と発表>
ウクライナ国防省情報総局(GUR)は2日、誘導ミサイル「Kh-59」を製造しているロシア西部のスモレンスク航空工場を1日にドローン(無人機)で攻撃し、4機のうち3機が命中したとテレグラムチャンネルの声明で発表。工場のミサイル生産能力に甚大な損害を与えたという。
スモレンスクはモスクワの西約400キロ、ロシアの同盟国ベラルーシとの国境付近に位置する。
Kh-59は1970年代にソ連が開発した空対地ミサイルで、射程距離は最大280キロ。同局は「ロシア航空宇宙軍がウクライナ軍や市民を標的に最も頻繁に使用するミサイルの一つだ」と付け加えた。「チェルニヒウ、スーミ、ハルキウ、ドニプロペトロウシク、ザポリッジャ、ヘルソン地域がこうした兵器に最も苦しめられている」
この攻撃について報じたロシアの独立系メディア「Agentstvo」は、目撃者がソーシャルメディアに公開した映像を記事の中で取り上げた。現場付近で撮影されたとみられる動画には、飛来したドローンのようなものが工場へと降下する様子が映っており、数秒後には閃光とともに大きな爆発音が聞こえてくる。本誌は映像の信憑性について独自に確認することはできていない。
一方、ロシア国防省は1日午前、スモレンスク上空で合計5機のウクライナのドローンを防空システムで撃墜したと発表。スモレンスク州知事も怪我人や損傷はないと述べている。
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