最新記事
高齢不安説

またつまずいた!バイデンに「介助をつけてあげて」と共和党弁護士

Joe Biden Should Be Escorted Up and Down Stairs to Avoid Slipping—Attorney

2023年9月28日(木)18時36分
アレックス・フィリップス

しかもその翌日には、よろけたのは帰りだけではなく、ポーランド入りしたときにも同じタラップを降りる途中で転んでいたとして、それらしき動画がネット上に出回った。だが到着時の様子を伝えたABCニュースの映像では、バイデンは危なげなくタラップを降りている。本誌の問い合わせに対し、ホワイトハウスは到着時の転倒の証拠としてネットに投稿された動画に映っているのは大統領とは別人だと回答した。

今年7月には北欧5カ国の首脳との会談のためフィンランドを訪れ、首都ヘルシンキの空港から出立する際にもバイデンはまたしてもエアフォースワンのタラップを上る途中でよろけたように見えた。その数日前にはイギリスのスタンステッド空港に到着した際に、バイデンが降りたタラップに「足元注意!」のサインが貼られていたことがネット上で話題になったばかり。それだけになおさらヘルシンキ空港での失態が注目を浴びた。

こうした騒ぎについて、バラク・オバマ大統領の上級顧問を務めた政治コンサルタントのデービッド・アクセルロッドはNPRの取材で「階段の上り下りで、大統領の能力が試されるわけではない」と述べた。「問われるのはさまざまな問題に対処する能力だ」

主治医は体調万全と保証

バイデンの鬼門はタラップだけではない。今年6月にはコロラドスプリングスの米空軍士官学校の卒業式でも、卒業証書授与の最中に壇上に置かれていた砂袋に蹴つまずいて倒れる騒ぎが起き、誰が何のためにそんな所に砂袋を置いたかが問題になった。

現役の米大統領としては既に最高齢を記録しているバイデン。足元の危うさだけでなく、認知能力の衰えについても不安視する声がある。だが、本人は心身ともに大統領の職務をこなすには問題なしと主張、2022年にはテレビ番組のインタビューで「自分はもう年だなんて思ったことはない」と断言した。

バイデンの主治医を務めるケビン・オコナーは、「足取りがぎこちない」ことを認めつつ、「職務をこなすには十分に健康で、特例的な免除や配慮なしでも十全に大統領の責務を果たせる」と太鼓判を押している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ空爆、48時間で120人殺害 パレ

ワールド

大統領への「殺し屋雇った」、フィリピン副大統領発言

ワールド

米農務長官にロリンズ氏、保守系シンクタンク所長

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中