最新記事
ロシア

「ここまで落ちぶれたのか」...プーチンが見せた、金正恩に「すり寄る」弱々しい姿に専門家も驚きの声

Putin's Body Language in Meeting with Kim Comes Under Scrutiny: 'Weak'

2023年9月16日(土)13時20分
ブレンダン・コール
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記

ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記(9月13日) Sputnik/Vladimir Smirnov/Pool via REUTERS

<ロシアのプーチン大統領が、北朝鮮の金正恩総書記と会談した際の「体の動き」が、ロシアの現状を象徴していると話題に>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が9月13日、会談を行った。固い握手を交わした両氏だったが、この時の様子を見た人たちからは、プーチンの弱々しい心理状況が「金正恩にすり寄る」体の動きに表れているという指摘が相次いだ。プーチンの態度が、国際社会で追い詰められるロシアの現状を象徴している、というのだ。

■【写真】金正恩に「すり寄る」プーチンの弱々しい態度/過去のプーチンが見せた「真逆」の態度

ロシアと北朝鮮が、それぞれ別の理由で国際社会から孤立するなか、ロシアの極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地を訪問した金は、リムジンから降りるとプーチンと30秒以上にわたって握手を交わした。

両氏は、ロシアが北朝鮮の宇宙開発を支援することについて協議したが、プーチンは記者団に、両国が軍事協力をする「可能性」があると語った。

一方、今回の会談で政治面以外に人々の注目を集めたのが、プーチンと金の関係性についてだ。

ボディランゲージや心理学についてX(旧Twitter)で投稿を続けているソーシャルメディアユーザーのサラ・ジェイドは、並んだ座った両氏について、金は「自信に満ちていて」「オープン」で、「支配的」かつ「権威的」な「足を大きく開いて縄張り意識の強さを示す姿勢」を見せていたと述べた。

それに対し、「プーチンは弱々しく見える」とジェイドは指摘。プーチンは「上半身が縮こまっていて」、脚が金の方に傾いていると述べた。

かつてプーチンが見せていた自信満々の「姿勢」

ジェイドはこの投稿で、2020年9月にプーチンとベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が会談した時の画像を比較対象として示した。ルカシェンコは当時、自らの退陣を求める大規模なデモが国内で発生し、プーチンの支援を必要としている状況だった。

ジェイドによれば、この時はルカシェンコがプーチンの方に身を乗り出し、脚を傾けており、プーチンは「自信に満ち、支配的で権威的」だったという。金との会談の時とは「ほぼ真逆」だ。

この違いについては、ベラルーシの野党政治家バレリー・カバレウスキーも指摘している。「ルカシェンコとプーチン、2020年9月、何百万人ものベラルーシ国民がルカシェンコの退陣を要求。金正恩とプーチン、2023年9月、プーチンはウクライナとの戦争で負けそうになっている」と比較した。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガザの医薬品が極端に不足、支援物資搬入阻止で=WH

ビジネス

中国、株式に売り越し上限設定 ヘッジファンドなど対

ビジネス

ステランティス世界出荷、第1四半期は前年比9%減の

ワールド

香港最大の民主派政党、中国が解散迫る=関係者
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた考古学者が「証拠」とみなす「見事な遺物」とは?
  • 4
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 5
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 8
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 9
    右にも左にもロシア機...米ステルス戦闘機コックピッ…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中