プーチンの「右腕」、チェチェンの独裁者カディロフも死んだ?
Has Ramzan Kadyrov died? What we know, what we don't
こうしたなか、週末にはカディロフのテレグラムチャンネルに、カディロフ本人による自撮り動画を含む複数の動画が投稿された。
撮影された場所も時期も不明なこれらの動画の一つには、「真実とインターネット上の嘘の区別がつかない者は、散歩に出て新鮮な空気を吸うよう強く勧める」という言葉が添えられている。動画の中のカディロフもレインコートで散歩中だ。
おかげでカディロフの動静への関心はますます高まっている。ロシア政府によるメディアへの締め付け強化を受けて閉鎖されたラジオ局「エホ・モスクワ(モスクワのこだま)」で編集長を務めていたアレクセイ・ベンディクトフは、自身のテレグラムチャンネルに、カディロフは「重篤な腎不全」を患っており、「頻繁に」透析が必要だと投稿。透析はモスクワにある病院で行われていると述べた。
ゲラシチェンコはXに、ロシアの複数のテレグラムチャンネルから得た情報として、チェチェンのナンバープレートをつけた車が、「カディロフが検査・治療を受けているとされている」モスクワの大統領府中央病院に入っていったと書き込んだ。
皆でスクープ合戦
独立系のロシア語報道番組「Current Time」は、カディロフとつながりがあるとされているビジネス用ジェット機が17日午後7時50分にモスクワを出発し、カスピ海上空を通過して、チェチェン共和国の首都グロズヌイ方面に飛んだと報道。飛行中、この航空機の自動応答装置は切られていたということだ。また同番組によれば、この航空機は今月に入ってから、これまでに3回モスクワに向かったことが分かっている。
18日、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、カディロフの健康状態はプーチンとは関係のない問題だと述べた。ロシア国営タス通信によれば、ペスコフは「この問題について、我々は何の情報も持っていない」