最新記事
クーデター

アフリカ中西部ガボンでクーデター、軍幹部が選挙に反発 大統領を自宅軟禁

2023年8月31日(木)10時32分
ロイター

これに対し、アフリカ連合(AU)はガボンで起きていることを非難し、ボンゴ大統領とその家族の安全を確保するよう軍に要請。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長を務めるナイジェリアのティヌブ大統領は、アフリカ大陸に「独裁政治が蔓延」しているとし、ガボンへの対応について他のアフリカ諸国の緊密に協力していると述べた。

ガボンに約350人の軍部隊を駐留させている宗主国フランスのボルヌ首相は、状況を注視していると表明。仏政府のオリビエ・ベラン報道官は「われわれは軍事クーデターを非難し、自由で透明な選挙へのコミットメントを表明する」と述べた。

また、中国外務省はガボン情勢の平和的な解決と4月に訪中したボンゴ大統領の身の安全を求めた。

米国も懸念を表明。国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者会見で「状況を注視している」とし、「米国はアフリカ大陸における民主主義促の進に引き続き注力する」と述べた。

26日に行われた大統領選を巡っては国際的なオブザーバーの欠如や外国放送の一部停止に加え、投票終了後にインターネットが遮断され、夜間外出禁止令が発令されるなどし、選挙プロセスの透明性に対する懸念が高まっていた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

展覧会
奈良国立博物館 特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」   鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

仏極右党首、ルペン氏判決への抗議デモ呼びかけ

ワールド

トランプ氏、エジプト大統領と電話会談 ガザ問題など

ビジネス

金スポット価格が再び過去最高値、トランプ関税懸念で

ワールド

再送米停戦案「現状のままでは受け入れ不可」=ロシア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】2025年に最も多くのお金を失った「億万長…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中