大群にたかられ、逃げることすら許されず...ヒヒに襲い掛かったヒョウの末路
(写真はイメージです) Matt Ragen-Shutterstock
<腹を空かせたヒョウは襲う相手を間違えた?>
南アフリカ・ムプマランガ州のクルーガー国立公園で、ヒョウがヒヒの群れに襲われる場面が撮影された。Latest Sightingsが15日にユーチューブに公開した臨場感あふれる映像は(21日の時点で)126万超の視聴回数を記録し、ネット上で広く話題となっている。
現地メディアのニュース24によると、この動画は、ベルギーから新婚旅行でやってきた夫婦が専用車に乗って野生動物を観察するゲームドライブ中に撮影したものだという。
映像は車道を歩く1頭のヒョウの後ろ姿から始まる。数秒で場面が切り替わり、今度は数十頭のヒヒたちが道路に広がって歩いたり座ったりしてのどかに過ごしている。群れの中には子供とみられる明らかに小さな個体の姿も。収録された女性の声によれば、これはヒョウを見た2分後の光景だという。
進路をふさがれて数台の車両が立ち往生していると、それまでのんびりしていたヒヒたちが何かに気づいた様子で突然騒がしくなる。多くのヒヒが画面奥に逃げる一方、比較的大きな数頭が反対にカメラの方に走ってくる。
先頭で威嚇する1頭に勢いよく飛び掛かってきたのは、最初に映っていたヒョウだ。見事獲物をしとめたかと思われたヒョウだったが、あっという間にヒヒの群れにたかられてその姿も見えないほどに。形勢は逆転し、けたたましい鳴き声をあげる数十頭のヒヒに代わる代わる攻撃されてしまう。
なんとかリンチ状態を脱したヒョウが走って逃げると、今度はヒヒたちが猛追。ヒョウは逃げ切ったものの思わぬ痛い目に遭った。
南アフリカ国立公園局(SANParks)の広報、アイザック・ファーラ氏によると、被食者が捕食者に仕返しする例は野生の環境下では珍しくないという。
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