パクり過ぎ「最新」戦闘車に世界が困惑...試乗する金正恩に「合成写真」疑惑も
2日間にわたって主要軍需工場を視察 KCNA KCNA-REUTERS
<金正恩総書記は誇らしそうに試乗しているが、米軍が開発を主導した「ストライカー」装甲車にそっくりという声が多数...>
金正恩総書記がミサイル製造工場を含む主要軍需工場を8月11日と12日の2日間に渡って視察した。
北朝鮮の国営メディア「労働新聞」によると、「新たに開発された多用途戦闘装甲車両を[金正恩総書記]自らが運転し、その戦闘的な性能と機動性を学んだ」という。
しかし、軍事専門家からは困惑の声が上がっている。それはその「新型」装甲車がすでに本国アメリカで製造を終了している「ストライカー」にそっくりだったからだ。
また、その装甲車に乗り込む金総書記があまりにも収まりが良すぎるため、合成写真の疑惑の声も上がっている。
■【画像】合成写真?...装甲車の中から「ひょっこり」顔を出す金正恩
2000年初頭、世界の紛争地域での機動力を支える車両として米軍が主導で開発した「ストライカー」は、世界的にはいまだ現役車両も多く、ウクライナ軍にもアメリカから提供されたという。しかし、時代遅れであることや維持費の高さなどを理由に米軍では2022年には運用を終えている。
なぜそのような「旧式」装甲車を今さらながらに製造して「最新」として世界にアピールするのかは謎だ。しかし、金総書記は視察先の工場の生産能力の高さと近代化の取り組みを高く評価し、感謝の意を伝えたと労働新聞は伝えている。