最新記事
北朝鮮

パクり過ぎ「最新」戦闘車に世界が困惑...試乗する金正恩に「合成写真」疑惑も

2023年8月19日(土)11時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
金正恩

2日間にわたって主要軍需工場を視察 KCNA KCNA-REUTERS

<金正恩総書記は誇らしそうに試乗しているが、米軍が開発を主導した「ストライカー」装甲車にそっくりという声が多数...>

金正恩総書記がミサイル製造工場を含む主要軍需工場を8月11日と12日の2日間に渡って視察した。

北朝鮮の国営メディア「労働新聞」によると、「新たに開発された多用途戦闘装甲車両を[金正恩総書記]自らが運転し、その戦闘的な性能と機動性を学んだ」という。

 
 
 
 

しかし、軍事専門家からは困惑の声が上がっている。それはその「新型」装甲車がすでに本国アメリカで製造を終了している「ストライカー」にそっくりだったからだ。

また、その装甲車に乗り込む金総書記があまりにも収まりが良すぎるため、合成写真の疑惑の声も上がっている。

■【画像】合成写真?...装甲車の中から「ひょっこり」顔を出す金正恩

2000年初頭、世界の紛争地域での機動力を支える車両として米軍が主導で開発した「ストライカー」は、世界的にはいまだ現役車両も多く、ウクライナ軍にもアメリカから提供されたという。しかし、時代遅れであることや維持費の高さなどを理由に米軍では2022年には運用を終えている。

なぜそのような「旧式」装甲車を今さらながらに製造して「最新」として世界にアピールするのかは謎だ。しかし、金総書記は視察先の工場の生産能力の高さと近代化の取り組みを高く評価し、感謝の意を伝えたと労働新聞は伝えている。

試写会
カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占試写会 50名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 3
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 6
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    注目を集めた「ロサンゼルス山火事」映像...空に広が…
  • 10
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中