金正恩の「贅沢と核開発」を支える「奴隷労働者」...「雇用仲介者」は中国
China Holds the Key
北朝鮮人労働者を救え
北朝鮮の核・ミサイル開発の進展は、激化する米中の覇権争いと無関係ではない。最近の日米韓の安全保障協力強化の要因や、アジアの安全保障に対するNATOの関心が中国の国家安全保障に与える影響は真剣に分析すべきだ。
中国は北朝鮮人労働者の雇用について考え直す必要がある。安保理決議に沿った労働者送還はささやかな取り組みに思えるかもしれないが、実行すれば北朝鮮に強いメッセージを発することになる。最も確実な外貨収入源を断てば、北の核開発は破綻し、中国の支えで生き延びてきた現体制は決定的打撃を受けるはずだ。
こうした介入は中国に無数の利益をもたらす可能性もある。対米・対韓関係が劇的に改善し、アジア太平洋地域に漂う暗雲の一部は消え去るだろう。
冷戦終結は、中国が超大国に上り詰める道を開いた。自国を利した国際秩序にひびが生じているのはなぜか、責任は誰にあるのか、中国は自問しなければならない。
北朝鮮のことを本気で案じるなら、中国は北朝鮮人労働者を奴隷状態から救い、飢餓に苦しむ北朝鮮市民に積極的な食料支援を行うべきだ。こうした人道的措置が、国際社会での中国の地位を大きく向上させることは間違いない。
From thediplomat.com