「自分で求めたのに」と批判殺到...観客に飲み物かけられ激怒の米ラッパー、反撃に投げ込んだマイクはオークションに?
カーディ・B(2020年2月、マイアミ) YES Market Media-Shutterstock
<公演中にファンから飲み物をかけられ反撃したカーディ・Bだが、その前に「水ちょうだい」と自ら煽る場面も。一体なぜキレたのか?>
【動画】観客に飲み物をかけられたカーディ・Bがマイクを投げ反撃、捨て台詞に激怒の理由も
携帯電話から大人の玩具、キャンディーや遺灰までステージでパフォーマンス中のアーティストへの物投げが社会問題化している米国で、ファンから飲み物を浴びせられたカーディ・Bがマイクを投げつける反撃に出て物議を醸している。
6月にはビービー・レクサが観客の投げた携帯電話で顔を負傷する事故も起きており、当初はファンによる一連の迷惑行為かと思われたが、観客に「水をかけて」とお願いする様子を撮影した動画がSNSに投稿されたことで、昨今のトレンドに対する正当な反応だったのかどうか議論を呼んでいる。
擁護ムードから一転
事件が起きたのは、灼熱のラスベガス。7月29日にクラブの野外ステージで行われた公演で、ステージに近い前列にいた観客がカップに入った飲み物をカーディの顔に浴びせた。これに激怒し、マイクを振り上げて壇上から観客めがけて投げつける様子を撮影した動画がネットで拡散されると、「彼女はやるべきことをやっただけ」「アーティストに物を投げつけるのはやめるべき」と擁護する声が上がった。
しかし、この直前に暑さをしのぐため自ら客席に向かってヒップを突き出すようなポーズで「水をちょうだい」と煽る様子を撮影した別の動画も投稿されたことで、事態は一変。動画では何人かの観客がカーディのボディめがけて水をかけ、「気持ちいい!」と喜んでおり、「自分で要求しておきながらマイクを投げるとかありえない」と批判が殺到。
コメント欄には、「別の観客にマイクが当たったように見える」との指摘や、マイクを投げた後も歌声がスピーカーから流れ続けていたことに「マイクは必要なかった。口パクだったのだから」とパフォーマンスを批判する声まで寄せられ炎上した。
前日のステージでもDJにブチ切れ
警備員が液体を浴びせかけた人物の周りに集まる様子も見られたが、その後は何事もなかったかのようにパフォーマンスが再開された。しかし、腹の虫が収まらなかったのか、公演終了間際には「顔じゃなくて、"あそこ"にかけろと言ったのに、クソ女」と捨て台詞を吐いたカーディ。後日マイクが当たった女性から被害届が出され、暴行容疑で警察が捜査に乗り出す事態になった。
「証拠不十分」で捜査は打ち切られ、逮捕は免れたものの、前日のステージでも曲を早々に切り上げたDJにキレてマイクを投げつける行為でファンを驚かせていた。この様子もTikTokに投稿されており、「2人とも訴えたらいいのに」とバッサリ斬り捨てるユーザーも出ている。