イラク、コーラン燃やすデモに抗議でスウェーデン大使館へ放火 両国の対立さらに激化の様相
イラクの首都バグダッドのスウェーデン大使館に20日早朝、数百人の抗議者らが突入し火をつけた。Clipz Press / YouTube
イラクの首都バグダッドのスウェーデン大使館に20日早朝、数百人の抗議者らが突入し火をつけた。関係者が述べた。
大使館関係者にけがはないもよう。スウェーデン外務省の報道官はコメントを控えた。
デモはイスラム教シーア派指導者サドル師の支持者がメッセージアプリのテレグラムなどで呼び掛けた。6月に続きスウェーデンでコーランを燃やすとみられるデモが再び行われることに抗議するもの。
スウェーデンの通信社TTは19日、スウェーデン警察が20日にストックホルムのイラク大使館前で集会を開催する許可を出したと報じた。申請者はコーランとイラク国旗を燃やす意思を示している。
テレグラムには複数の動画が投稿された。そのうちの一つは現地時間午前1時(2200GMT)ごろにスウェーデン大使館周辺に人々が集まり、サドル師支持のスローガンを叫び、約1時間後に大使館の施設に突入する様子が写し出されている。
動画ではその後建物から煙が上がっているが、ロイターは投稿の信ぴょう性を確認できていない。突入時に建物内に人がいたかどうかは不明。