灼熱の夏、なのにアメリカで全然売れなくなったビール...定番「バドライト」に何が起きている?
苦境のバドライト MARIO TAMA/GETTY IMAGES
<本来なら最もビールが売れるはずの時期に大量に売れ残るバドライト。白人保守層がこの定番ビールに背を向けた理由>
7月4日のアメリカ独立記念日は、全米でビールが爆売れする書き入れ時。だがSNS上では今年、売れ残るバドライトの投稿が相次いだ。20年間、ビール売り上げトップだったバドライトは、4月にトランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルベイニーとコラボしたことで保守派の反発を招き、売り上げが激減したのだ。
■【動画】保守派の怒りを買い、売り上げに深刻な影響を及ぼしたトランス女性とのコラボ動画
ビール大手アンハイザー・ブッシュ社のバドワイザーなど他ブランドの売り上げも低迷している。
アンハイザー・ブッシュには、従来の顧客である白人保守層をないがしろにしたと批判が集まる。一方でLGBTコミュニティーからは、マルベイニーを守らなかったとしてこれまた非難を受けている。
TikTok(ティックトック)には7月初旬、競合のクアーズ・ライトやモデロ・エスペシャルが品薄になる横で、大量に残ったバドライトの棚を映した各地の動画が相次ぎ投稿された。バドライトは6月、売り上げでモデロに敗れて首位から転落している。
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