最新記事
人種差別

「子供たちが気の毒...」プールサイドでBBQを楽しむラテン系家族を「ゴミ」と罵る白人女、暴言映像が物議

2023年7月6日(木)18時25分
川口陽
プールサイド

(写真はイメージです) hxdbzxy-shutterstock

<執拗に差別発言を繰り返し、子供にすら暴言>

【動画】撮影者ら一同を「ゴミ」呼ばわりし、金切り声でわめく女

米コロラド州レイクウッドのプールで撮影された、白人の女が近くでバーベキューをしていたラテン系アメリカ人の家族に暴言を吐く映像がソーシャルメディアを通じて広く拡散され、物議を醸している。

TikTokユーザーの@jadeserieが公開した動画は、サングラスにビキニ姿の中年の女が「プールでクソみたいなメキシカンパーティーなんて」と口汚く罵るシーンから始まり、背を向けて歩き出したかと思えば途端に振り向いて「ゴミ」呼ばわり。そこまで言うと、今度はカメラに迫り、「やめなさい。録るんじゃないよ」と力づくで撮影をやめさせようとする。

場面が切り替わると、数人の男性が落ち着かせようとしているものの女の興奮は落ち着くどころかエスカレートする一方。その後、駆け付けた3人の警官が同行者とみられる男性と話しているところで動画は終わる。

映像に添えられたキャプションによると、女はこの日、執拗に差別的な発言を繰り返し、子供たちのことすら「大きくなったらゴミになる」と罵っていたという。

別の投稿で@jadeserieは「このカレンによると全メキシコ人が下層階級だそうで」と書き込み、女を人種差別主義者の「カレン」だと非難している。「カレン」とは、人種的な特権を振りかざして他人を見下したり侮辱したりする白人女性のことを指すネットスラングだ。

コメント欄には女の言動への憤りや、暴言を浴びせられた家族を心配する声が多数寄せられている。@paulsouthwick6は、「こんなに社会が発展してきたのにまだこんな偏屈な人いるのか。子供たちが気の毒だ」とコメントした。

2021年にピュー・リサーチ・センターが実施した調査では、アメリカでスペイン語を話すラテン系アメリカ人の23%が、公共の場でスペイン語を話すことを批判されたことがあると回答。また20%が過去12カ月の間に軽蔑的な呼び方をされたと答えた。

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


カルチャー
手塚治虫「火の鳥」展 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中