エルドアンの賛成でNATOまた拡大、見限られたプーチン
Putin Is Rapidly Running Out of Allies
NATO加盟31カ国のひとつであるトルコは、いかなる国の新規加盟も阻止する拒否権を持っている。ハンガリーも同じで、以前はトルコ側に立ってスウェーデンの加盟に反対していた。ハンガリーはその後、加盟に前向きな姿勢に転じた。
ハンガリーのオルバン首相は、EU内の最大のプーチン同盟国とみなされており、2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻した数週間後、ゼレンスキー大統領を「敵対者」と呼んだ。彼は対ロシア制裁を批判し、ウクライナへの武器供給を拒んいる。一方、ロシアはハンガリーにエネルギー資源を提供し、パクシュ第2原子力発電所の建設にも関与している。
だが今年3月、ハンガリー議会のチャバ・ヘンデ副議長は、ハンガリーはスウェーデンのNATO加盟に賛成票を投じる見込みであることを発表した。
プリゴジンの反乱からもわかるように、プーチンは国際的にだけでなく、国内的にも味方を失いつつある。プリゴジンがワグネルの代表として国から何十億ドルもの資金を受け取るほどの立場になれたのは、プーチンとの親密な関係が前提となっていたが、プリゴジンはプーチンに楯突いた。
能力より忠誠心を重視
トルコのエルドアンは、2016年に起きた彼の政権を打倒する試みに対して、プーチンよりはるかに厳しく対応したとアトランティック・カウンシルのフリードは指摘する。クーデターの失敗で数万人が逮捕された。これとは対照的に、ワグネルが武装蜂起してモスクワをめざした5日後の6月29日、プーチンはプリゴジンと面会していたことをロシア政府は明らかにした。
「2016年のトルコのクーデター未遂に対するエルドアンの対応は、こんな矛盾したメッセージを発していない」とフリードは言った。
今年6月、プーチンはメディア界の盟友の一人で、国営タス通信のCEOセルゲイ・ミハイロフを解任した。
この人事は、ロシア政府が「ワグネル・グループの武装反乱に関するメディアの報道に不満を抱いており、専門的な業績よりもプーチンへの忠誠心が引き続き重要であることを浮き彫りにしている」と、アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)は指摘した。
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