最新記事
猛暑

世界各地で猛暑、米デスバレー53度・フェニックス18日連続43度超え 韓国では豪雨被害で40人が犠牲に

2023年7月18日(火)11時05分
ロイター
デスバレーの公園の担当者

世界各地で猛暑が続く中、アジア、欧州などでは気温が危険な水準まで上昇した。米カリフォルニア州のデスバレーでは非公式計測で一時56度を超えた。 NBC New / YouTube

世界各地で猛暑が続く中、アジア、欧州などでは17日も気温が危険な水準まで上昇した。米国では西部と南部で記録的な暑さに見舞われた一方、北東部は洪水につながる豪雨が降り、中西部では山火事が発生している。

中国では北西部・新疆トルファン盆地の町で16日、気温が52.2度まで上昇し、国内の過去最高記録を更新した。

米カリフォルニア州のデスバレーでは気温が53度まで上昇。フェニックスは17日に45.5度を記録し、18日連続で43度を超えて過去最長に並んだ。予報では少なくともあと1週間は熱さが続くとみられる。

昨年に暑さで425人が死亡したフェニックス地域のマリコパ郡では、支援団体が冷水や帽子、衛生キットなどを必要とする人々に配布している。

支援を受けたあるホームレス女性は「コインランドリーの乾燥機の中にいるような感じで窒息しそう」と語った。

こうした中、中国を訪問したケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は17日、北京で中国の気候変動問題担当特使である解振華氏と会談した。

中国では長引く猛暑が送電網や農作物を脅かし、過去60年で最も深刻だった昨年の干ばつが再発する懸念が高まっている。

一方、韓国では中部や南部で13日から豪雨が続いており、17日時点で死者が40人に上っている。

欧州でもイタリアで17日、健康に脅威となる恐れがある気象警報が主要27都市のうち20都市に発令された。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送 -EUが米ファイザーRSVワクチン承認拡大、

ワールド

米民主上院議員が25時間以上演説、過去最長 トラン

ワールド

メキシコ政府、今年の成長率見通しを1.5-2.3%

ワールド

米民主上院議員が25時間以上演説、過去最長 トラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 8
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中