最新記事
ウクライナ情勢

ロシア、ウクライナ南部オデーサなどに3夜連続攻撃し1人死亡 中国領事館にも被害

2023年7月21日(金)00時20分
ロイター
炎上するオデーサの建物

ロシアの攻撃を受けて炎上するオデーサの建物 euronews (en français)/ YouTube

ロシアは20日、ウクライナ南部の港湾都市ミコライウとオデーサ(オデッサ)を3夜連続で空爆した。ウクライナ当局によると1人が死亡し少なくとも27人が負傷した。中国領事館も被害を受けたという。

また、北東部ハリコフでもロシア軍の砲撃で1人が死亡した。

 
 
 
 

オデーサ州のカイパー知事はオデーサにある中国領事館の窓ガラスが少なくとも1枚割れている写真を投稿した。それ以外の被害は確認されていない。

この件に関し、中国政府は現時点でコメントしていない。

ロシアは「報復攻撃」を実施したと発表。ロシアのプーチン大統領は17日、ロシア南部とクリミアを結ぶ橋が爆発により損傷したことについて、ウクライナによる「テロ行為」との見方を示し、ロシアは報復すると表明していた。

ミコライウ州のキム知事によると、市中心部の3階建て住宅が攻撃を受けた。知事は死者も出ていると書き込んでいたが、その後の投稿で詳細は明らかにしていない。

ウクライナ軍はロシアのミサイル19発のうち5発と無人機19機のうち13機を撃墜したと発表した。

キム氏はミコライウで19人が負傷し、住宅数棟が損壊したと述べた。

一方、オデーサの当局者は同市への攻撃で建物が損傷して火災が発生し、2人が病院に搬送されたと明らかにした。市外でも攻撃が報告されているという。

カイパー知事は警備員1人が死亡し、子供を含む少なくとも8人が負傷したと述べた。

ロシアは19日、黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)の履行停止に伴い、モスクワ時間20日午前0時(日本時間同日午前6時)から黒海沿岸のウクライナの港に向け航行する全ての船舶を軍事物資を運搬している可能性のある船舶と見なすと表明。同地域の港湾都市では緊張が高まっている。

20日は港湾インフラへの大きな被害は報告されていない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

カルチャー
手塚治虫「火の鳥」展 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中