プリゴジンが軍を非難「ロシア国防省はウクライナでの損失をプーチンから隠蔽」
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、ウクライナでの戦闘におけるロシア側の損失や失敗について国防省がプーチン大統領と国民にうそをついていると非難した。画像はバフムトから撤収するワグネル部隊と話すプリゴジン氏。1日に提供された映像から。撮影場所は不明(2023年 ロイター/Press service of "Concord"/Handout via REUTERS)
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は22日、ウクライナでの戦闘におけるロシア側の損失や失敗について国防省がプーチン大統領と国民にうそをついていると非難した。
ロシア国防省は軍事作戦の効率を高めるためとして、ワグネルのような「志願兵分遣隊」に対し、月末までに同省と契約するよう求めているが、プリゴジン氏は拒否している。
プリゴジン氏は音声メッセージで、ショイグ国防相とゲラシモフ軍参謀総長が「戦線での非常に深刻な損失」をプーチン大統領に隠していると非難。
「全てのことが全ての人に隠されている。ロシアはある日目覚めて、(併合した)クリミアがウクライナの手に渡ったことを知るだろう」などと述べた。
「ロシア国民を欺いており、このままではロシアという最も重要なものを失ってしまう」とも語った。
国防省は現時点でプリゴジン氏の非難に反応していない。
同省はこれまでにロシア軍がウクライナのあらゆる反転攻勢を撃退し、ウクライナ側の装備と人的資源に大きな損害を与える一方、ロシア側の損失はわずかにとどまっていると発表している。