首相が語る、「世界一幸せな国」ブータンが「カーボン・ネガティブ」で進む道
A BALANCING ACT
さまざまな難題はあるものの、ブータンは長年GDPよりもGNH(国民総幸福量)を優先している。本誌アジア版編集ディレクターのダニシュ・マンズール・バットがツェリンに話を聞いた。
──ブータンと、インド、アメリカ、中国との関係をどう定義するか。
国というものは他国に依存せずにはいられない、隣国の存在を忘れるわけにはいかないと思う。ブータンは物理的にはインドと中国に挟まれている。わが国は両国から多くのメリットを得ており、両国は世界で最も人口が多く、経済も前例のない急成長を遂げている。挟まれていることは、実に光栄であり楽しみだ。
アメリカも世界の主要経済国であり、私たちはアメリカ国民と政府および指導者に非常に好意を持っている。従ってどの国にとってもプラスになるウィンウィン状態で、3カ国のうち1つを選ぶのは至難の業だ。
──ブータンは陸地に囲まれ、インドおよび中国と国境を接していながら、どうやってトラブルを回避できているのか。
それはケース・バイ・ケースだ。自分がどのくらい背が高いかは隣人や友人がどのくらい背が低いかによる。自分がどのくらい背が低いかは彼らがどのくらい背が高いかによる。
それと同じで、ブータンがどのくらい平和かは自国の力だけで築き上げられるものではない。近隣国が手を貸してくれたおかげだ。
近隣国の協力でトラブルを回避できていて、彼らの善意で今のブータンがある。陸に囲まれていることは不利にも有利にもなり得る。ありがたいことにブータンにとっては非常に有利で、しかもわが国は世界で最も急成長している2つの経済に挟まれている。
──インドとは友好関係にあるが、中国はブータンの領土の10%近くについて領有権を主張している。
インドとは歴史的にも地理的にも非常に良好な関係だ。インドのナレンドラ・モディ首相が就任後初の外遊先にブータンを選んだことは実に喜ばしく、その返礼として私も首相就任後真っ先にインドの首都ニューデリーを訪れた。こうした関係はいつまでも続くはずだ。
中国とも友好関係にある。国境画定交渉は順調に進んでおり、今年は既に政府の代表団を中国に派遣し、進捗状況は非常に良好だった。
次の段階は中国の技術チームがティンプーを訪れ、中国で合意したタイムラインを整理することだ(編集部注:交渉は5月下旬に開催された)。それから両国の国境を物理的に定める。国境画定をこれほど迅速に解決している国はほかにないだろう。
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