カナダ山火事の煙でNYなど米北東部の視界が悪化 航空機の一部運航停止など影響広がる
カナダ東部で急速に発生している山火事の煙がニューヨーク州を含む米北東部に流れ込み、学校の屋外活動を中止されたり、一部の航空機の運航が停止になるなど影響が広がっている。写真は6月7日、カナダの山火事の煙でかすむニューヨーク市のようす(2023年 ロイター/Shannon Stapleton)
カナダ東部で急速に発生している山火事の煙がニューヨーク州を含む米北東部に流れ込み、学校の屋外活動を中止されたり、一部の航空機の運航が停止になるなど影響が広がっている。
米国の国立気象局は大西洋沿岸のほぼ全域に大気の質に関する警報を発令。バーモント州からサウスカロライナ州にかけて、西ではオハイオ州とカンザス州などで保健当局は大気中に含まれる微粒子の量が多いため、屋外での活動で健康上の問題が生じる恐れがあると警告した。
ニューヨークの有名なスカイラインも煙にかすんでいるように見え、気分が悪くなったと訴える住民も出ている。
煙の影響で視界が悪くなっているため、米連邦航空局(FAA)はニューヨーク州のラガーディア国際空港とニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港で、ニューヨークへの発着便の一部の運航を停止した。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、北米全域の大気を汚染しているカナダの山火事は、全世界に影響を及ぼす気候危機の「驚くべき例」だと指摘。バイデン大統領は山火事について説明を受け、米国の支援を申し出ているという。