国連、ロシア軍をグローバル犯罪者リストに追加 グテエレス事務総長「ウクライナで昨年子供136人殺害」
国連のグテレス事務総長は、ロシアが2022年にウクライナで136人の子どもを殺害したと非難し、ロシア軍をグローバル犯罪者リストに加えた。写真はニューヨークの国連で2022年3月撮影(2023年 ロイター/Carlo Allegri)
国連のグテレス事務総長は22日、ロシアが2022年にウクライナで136人の子どもを殺害したと非難し、ロシア軍をグローバル犯罪者リストに加えた。ロイターが国連安全保障理事会への報告書を確認した。
国連はまた、ロシア軍とその関連グループが518人の子どもに傷害を負わせ、学校や病院を480回攻撃したと確認。さらに報告書によると、ロシア軍は91人の子どもを人間の盾にした。
ロシアはウクライナ侵攻以来、民間人を標的にしていないと主張している。
報告書はまた、ウクライナ軍が80人の子どもを殺害し、175人の子どもに傷害を負わせたほか、学校と病院に212回の攻撃を行ったことも確認。ウクライナ軍はグローバル犯罪者リストには入っていない。
グテレス氏は報告書の中で、ロシア軍による多数の子どもの殺害と負傷、学校と病院への攻撃に「特にショックを受けている」と表明。また、ウクライナ軍による子どもへのこうした犯罪の多さも「特に憂慮している」とした。
ニューヨークのロシア国連代表部にコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。