最新記事
反転攻勢

<動画>ウクライナ特殊部隊、ロシア軍の塹壕で「敵10人を殺害した」映像を公開

Ukraine Soldiers Take Out Trench Filled With Russians in Graphic Video

2023年6月20日(火)18時28分
エリー・クック

新ロシア派との境界に近い塹壕を調べに入るウクライナ兵(2022年2月9日、ドネツク州) Oleksandr Klymenko-REUTERS

<ウクライナ特殊部隊が目の前のロシア兵を次々射殺していく動画を公開した。ウクライナの反転攻勢の苛烈さを示しているようだ>

<動画>ウクライナ兵とロシア兵の接近戦を捉えた11分間のビデオ

ウクライナ特殊部隊が塹壕でロシア軍の兵士10人を殺害する様子を捉えたとみられる衝撃的な動画が公開された。

6月19日に特殊部隊自ら投稿したもの。ウクライナ南部のロシア軍の塹壕に特殊部隊が侵入し、不意打ちを喰ったロシア兵と熾烈な近接戦になった。「ロシア兵10人を射殺した」とある。交戦に参加していた兵士の一人が撮影した動画だという。

いつどこで撮影されたものかについては明らかにしなかったが、この動画を共有した複数のアカウントによれば、作戦を実行したのはウクライナの第73海上特殊作戦部隊で、撮影されたのは現在ウクライナ軍が反転攻勢を仕掛けている南部ザポリージャ州だと指摘している。これらの情報が真実や動画が本物かどうか、本誌では独自に確認できていない。

本物だとすれば、現在行われているウクライナ軍の反転攻勢がいかに熾烈なものかを示している。ロシアが築いた無数の塹壕を、こうして1つ1つ攻略していかなければならない。

ウクライナは6月に入って開始した反転攻勢で、これまでに南部ザポリージャ州のピャチハトキなど8つの集落をロシア側から奪還したと発表。ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は19日、ウクライナ軍部隊がピャチハトキを制圧した様子を捉えたとする動画を公開した(ロシア側は「撃退した」と反論している)。

反転攻勢はこれまでのところ、東部ドネツク州と隣接するザポリージャ州で集中的に展開されており、専門家はまだこれは威力偵察の初期段階にすぎないと指摘している。

ウクライナ軍参謀本部が19日に発表した最新の情報では、過去24時間でロシア軍の兵士630人が死亡した。一方、ロシア国防省は18日、過去24時間でウクライナ軍の兵士最大950人が死亡したと発表した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでいない」の証言...「不都合な真実」見てしまった軍人の運命
  • 4
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 7
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中