セクシー衣装でデモに繰り出した女性たち...ストリッパー労働組合の結成への歴史的な戦い
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<ストリップクラブのダンサーたちが1年以上にわたる抗議活動の末、全米で10年ぶりとなる労働組合を結成することになった>
米カリフォルニア州ロサンゼルス市にあるストリップクラブが、歴史を変えようとしている。アメリカでは極めて珍しい、「ストリッパーの労働組合」が誕生するのだ。客から不適切に触られる行為などに悩んできたダンサーたちは、自分たちの権利を求めて抗議デモを繰り返し、長い闘いの末に今回の「勝利」を手にしたことになる。
■【写真】組合結成の権利を求め、セクシー衣装でデモに繰り出したストリッパーの女性たち
同市ノースハリウッドにあるストリップクラブ「スター・ガーデン・トップレス・ダイブ・バー」では、働くダンサーたちが1年3カ月にわたって、報酬アップと労働環境の安全性向上を求めて抗議活動を行ってきた。数カ月に及ぶ交渉の末に、クラブオーナー側弁護士は、労働組合選挙への異議をすべて撤回し、ダンサーによる労働組合の結成を承認すると発表した。
CBSニュースが入手した声明で、クラブ側弁護士のアン・ルーダは、「スター・ガーデンは、米国俳優労働組合(AEA)と誠意をもって交渉し、関係者全員にとって公正で、これまでに類を見ない団体労働協約を目指していくことを約束する」と述べている。
労働組合選挙は5月18日(現地時間)に開票され、ダンサーたちが圧倒的多数で勝利した。あとは、全米労働関係委員会(NLRB)がこの選挙結果を認定すれば、ダンサーたちは労働組合に正式加入して、クラブ側と団体交渉を始めることが可能になる。
NLPBが認定すると、ダンサーたちは米国俳優労働組合(AEA)に所属することになる。AEAは、5万1000人以上の俳優と舞台監督を代表する組織だ。
認められていない形で客に触られる
米国俳優労働組合のケイト・シンドル委員長は、「労働組合を求める労働者はすべて、労働組合に加入する権利がある」と語ったと、CNNは報じている。「スター・ガーデンで働くダンサーたちは、長期にわたって断固とした姿勢を崩さず闘ってきた。職場の安全性と民主的体制を求める権利、ならびに、交渉での代表権が認められたことを非常に嬉しく思う」
同クラブのダンサーたちは1年以上にわたり、労働組合の承認を求めて活動を行い、職場の衛生環境改善やハラスメント予防策といった幅広い安全対策を導入を求めてきた。
同クラブで働くダンサーのベルビータは、客が不適切な方法でダンサーに触る行為について、クラブ側はもっと深刻に受け止めるべきだと訴えた。「境界線を尊重しない客がいて、ダンサーが認めていないにもかかわらず、不適切な方法でダンサーに触ったり、ステージ上やラップダンス中のダンサーを触ったりする行為を不快に思っていた」