モスクワ市内で「謎の赤いバツ印」の発見が相次ぐ...「ドローン攻撃の目印?」「いたずら?」
Mysterious Red Crosses Appearing on Moscow Streets: Ukrainian Media
一方、5月3日にはクレムリン(ロシア大統領府)が標的となるドローン攻撃が行われた。ロシア政府はこの出来事について、ウクライナがアメリカの支援を得て、ウラジーミル・プーチン大統領の暗殺を狙ったものだと主張している(ウクライナ側はこれを否定)。
ロシア各地で相次ぐ「破壊工作」
実際、ロシア各地では破壊工作の可能性がある事件が相次いでいる。南部のクラスノダールでは5月4日未明、製油所が無人機による攻撃を受けた。
5月6日には、ロシアの保守派人気作家ザハール・プレリピンが乗った車が爆発し、プレリピンが重傷を負う事件が発生。4月には、軍事ブロガーのウラドレン・タタルスキーがサンクトペテルブルクのカフェで起きた爆発で死亡した。
結局、5月9日の軍事パレードでは「バツ印」を狙った攻撃などが起きることもなかったが、パレード自体は例年に比べてかなり小規模なものにとどまった。ロシア軍がウクライナでの戦争により、人員および設備の面で大きな損失を被っていることを象徴しているとの声も上がった。
プーチンはこれまで戦勝記念日を、国民の愛国的な団結を促し、ロシアの軍事力を誇示する機会に利用してきた。だが今年の式典は例年よりも控えめで、パレードに参加した戦車は1台のみ。上空飛行も行われなかった。